パルプモールドとは
パルプモールドは、植物繊維(主に古紙)を水で溶かし絡み合わせて、金型で抄き上げた後、乾燥させてできる紙成形品です。
パルプモールドとは
パルプモールドは、植物繊維(主に古紙)を水で溶かし絡み合わせて、金型で抄き上げた後、乾燥させてできる紙成形品です。紙成形品で、緩衝材などに多く使われています。
原料には新聞・雑誌・ダンボール・印刷用紙などの古紙を使用します。
植物繊維で製造されていても、接着剤や澱粉(デンプン)などで強制的に固めたものはパルプモールドとは呼びません。
紙を利用しているので、通気性や保水性、形状の柔軟性に優れ、卵、成果物などの品質の持続に大きく貢献するのが特長です。
使い終わったパルプモールドを燃やした灰は、木や草を燃やした灰と同じで、人に有害な物質などはなく、焼却中も塩化水素などといった有害物質を排出しないので大気を汚すことはありません。
溶解時や成形時に使う大量の水にも有害な薬品は使っていないので、自然環境への負担はほとんどありません。もちろんきれいにしてから川へ返します。
このようにパルプモールドは、身の回りの紙類をもう一度資源として「再利用する」だけでなく、最終的に土にかえるまですべて、環境にやさしい紙成形品と言えます。
パルプモールド、リサイクルの仕組み
パルプモールドはセルロース繊維で構成されています。セルロースは炭水化物であって多糖類です。その分子は澱粉(デンプン)と同じグルコースです。
デンプン糊と同じ原理で、水を触媒にして自己接着ができます。更に、繊維の付属物質としてヘミセルロース・リグニン・ペクチンなどが共存します。
ヘミセルロースは親水性のOH基を持っており水と結合して膨潤し、繊維は脱水されてゆくにつれて水の表面張力により引き寄せられます。
乾燥したシートの繊維同士が結合して強度を出す現象を『水素結合』といいます。また水に浸すと水素結合が壊れて繊維は容易にはほぐれ再度抄紙が可能となります。
この原理を繰り返し利用することで、紙のリサイクルとなります。
パルプモールド製造工程
1.原材料
1.原材料
2.原材仕込 3.原質調整
2.原材仕込 3.原質調整
4.成形 5.乾燥
4.成形 5.乾燥
6.出荷
6.出荷
1.原材料
古紙を、新聞、雑誌、ダンボールなど性質が似ている種類ごとに分別して使用します。
2.原料仕込
水の中に古紙を入れてかきまぜ、パルプの繊維に解離・溶解すると、どろどろの原料になります。
3.原質調整
スクリーンという機械で、古紙に紛れ込んだ紐、金具、ビニールなど紙以外のゴミを取り除きます。
4.成形
精選された原料を、製品の金型で成形します。
5.乾燥
成形された製品を乾燥機で水分を蒸発させ固めます。
6.梱包・出荷
仕上がった製品は、製品形状に合わせて梱包され出荷されます。
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